大工さんに恋していいですか?おまけ追加中

羽菜side

優しい博さんに、申し訳ないな、そう思う。

こうやって、私を労わってくれる博さんが大好き。

・・・でも、感情が邪魔をする。

博さんに対してじゃない。

・・・一緒にいた女性についての嫉妬?

と言えばいいんだろうか?

博さんと話していた女性は、一体誰なのか?

とても綺麗で、キャリアウーマンな感じで、私とは正反対な彼女。


そんな彼女と向き合った瞬間、私は硬直した。

彼女は私を明らかに冷たい眼差しで見つめていた。

…この人、きっと、博さんの事が好きなんだって、すぐにわかった。



「…さっきの人は?」

ボソッと呟いていた。

博さんは一瞬考えてハッとしていた。

「多田さんの事?」

「…多田さんって言うんですか、あの綺麗な人」


「・・・」

私の言葉に一瞬驚いて、でもクスッと笑った博さんは、

立ち上がると、私の頭を優しく撫でた。


私はちょっと驚いて、上を見上げた。

「多田さんにヤキモチ?」

「///!!」

博さんの言葉にカッと顔が赤くなる。

…なんてわかりやすい。
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