その日の仕事終わり。

部長に連れられるようにしてやってきたところは、小さな料理店だった。

『Merci』

“メルシー”…確か、フランス語で“ありがとう”と言う意味だったと思う。

筆記体で書かれたその文字を見ていたわたしに、部長が店のドアを開けた。

「いらっしゃいませ」

コック服を身につけた男の人が出てきた。

黒い髪に碧い瞳が印象的だ。

…外国人、か?

でも日本語は上手だったからハーフなのかも知れない。

そう思っていたら、
「あ、佐合さん」

その人が部長の存在に気づいた。

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