ラヴコリーダ
注意②上司に水をかけるな
翌日。

部長はいつもの無愛想で、いつものように仕事をしていた。

「からかわれた、のかな?」

いつもの部長の様子にわたしは呟いて息を吐いた。


昨日あの後どうなったかと言うと、以下の通りになったと言う話だ。

「俺のものになれ、涼香」

耳元で部長の告白を受けた直後のこと、部長は思い出したと言うようにくるりと後ろを振り返った。

「通り雨みたいだったな」

呟くように言った部長につられて視線を向けると、雨は止んでいた。

黒い雲のすき間から青空が見えている。

部長の言う通り、通り雨だったみたいだ。
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