「校庭の片隅にある
推定樹齢五百年の桜の木に
口付けをしながら願うと、片思いが実る」

そんなおまじないの話を
全面に信じたわけではないけれど……。

少女は桜の木の下に立っていた。

片思いの先輩には他に思う人がいる。

それはわかっているのだけれど……。

気休めのつもりで少女が木に口付けをしたとき――

「やあ! キミが僕を目覚めさせてくれたんだね」

にこにこと微笑む少年。

あなたは誰……? 

【暖かい地方では
既にピークを過ぎているかも
しれませんが、
まだ桜が咲かない寒冷地から、
桜の話をお届けします――】

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    片思い  精霊  片恋  おまじない 

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