望月さん、きっとまた私がつけまわしてると思ったんだろうなぁ……。

あのなんともいえない冷たい視線で見られると、心が折れまくりです。
おばさんの松葉杖を借りたいくらいだよ。

深い溜息を零しつつ、おばさんをマンションの部屋まで送り届け、私も部屋に帰った。
結局、おばさんに気を取られて自分のおでんを買い忘れてしまった。

「食べる物ないじゃん」

玄関先でがっくりと肩を落とし、その後キッチンの棚をあさった。

「あ、いいもの発見」

少し前に新発売と翔君に聞かされて買ったカップ麺が出てきた。

虚しいけれど。

「これでいいや」

熱湯を注ぎ、三分待ってからズズズッと音を立て、静かな一人の部屋で孤独にカップ麺をすする。

地味すぎる、私……。

新発売でも、特に美味しいというほどじゃないな。

そう思うと、余計に虚しくなってしまった。

それより。

コンビニで、逢っちゃったな。
少し前なら激しく喜べたんだけれど、ストーカー女呼ばわりのあとなだけに、切なくなるだけだわ。

コンビニにも、あんまり立ち寄らないようにしたほうがいいかな。
また後を付け回されてる、なんて思われるのも嫌だし。
それに、これ以上嫌われたくないもんなぁ。

好きな人に嫌われるって、本当に悲しいものだね。

こうやってまた別の場所で偶然望月さんに逢ったとしても、ストーカーしてるって思われるんだろうか。
そしたらそこへも行けなくなるよね。
そんで、そういう場所がどんどん増えていって、終いには私ってば何処にも出かけられなくなって、この部屋に閉じこもるような生活を過ごすことになるんだ。

引きこもり?

想像したら、落ち込み具合が半端なくなってきた。

だったら、引越しした方がいいのかも。
この部屋を櫂君へ譲って、私はお祖母ちゃんに頼んで別の物件に越した方がいいかもしれない。
そのほうが、みんなが幸せになるよね。

そうやって考えていくと、益々悲しくなるだけだった。

あーあ。