変わりゆく華たち 第一幕 散ル華

鬼副長へ巡察のご報告【沖田目線】





沖田side



「あーあ、後ちょっとだったのになー…」



僕、沖田総司は壬生浪士組屯所である八木邸の廊下を歩いている。



「あっ、総司くん!
巡察お疲れさまでした、どうでしたか?」



廊下をトコトコと歩いてきたのは、壬生浪士組八番組組長、藤堂平助。


あ、ちなみに僕は一番組組長。



「それがさー、町でなんか女の子が男三人に絡まれてたんだけどね、一人の笠をかぶった男の子がその女の子を助けてくれたんだ。
あっ、その時僕たち一番組は、物陰で様子を見てたからね」



「そうだったんですか、…ってどうして様子見てるだけだったんですか!助けに行ってあげてください!!」



平助の素早い指摘は無視して僕は話を続けた。



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