人気の無い公園のベンチに座ったまま、どれぐらいの時間が経ったんだろうか。



悲しくて涙がこれでもかってくらい溢れてきて止まらなかった。



「三日月か……」


誰も居ないって思っていたのに。


ビックリして顔を上げたら、いつの間にか隣に男の人が座ってて空を見上げていた。


つられて夜空を見上げると。


「わっ…綺麗な三日月…」


「あっ、あのさぁ……強い光を放つ満月が神秘的でいいって言うけど俺は三日月の方が好き」



「私は、どっちも好きです」


気がつくと涙は止まっていた。
初めてあった人なのに前からの知り合いのような気がして。

しばらく一緒に夜空の月に見入っていた。