プリンセス☆ロード

第5話 『・・・みんなのこの笑顔を守りたいです』






ミナトは、城内にある図書室の前で佇んでいた。
騎士としてあるまじき行為で、レンたちに迷惑をかけ紗南にもけがと恐怖を負わせてしまったこと。
軽率だったと後悔ばかり。




訓練の中でレンに怒られることは数えきれないほどあったが、あれほどまで感情的に怒鳴られたのは初めてだった。
いつもと違うレンに、戸惑いを覚え顔を合わせ辛くなっていた。







それでも、きちんと謝らなければと、勇気を出してレンがこもっているという図書室の前までやってきたが、あと一歩の勇気が出ない。









「はぁ…」






情けない。
念願の一番隊に入れて、自惚れてたのか。








「よし!」







気合を入れ、ゆっくりと図書室の大きな扉を開いた。
中にはいると独特な図書室の雰囲気と本の匂い。
広間にレンの姿はなかった。

きっと、奥の秘密図書が置いてある場所だろう。





秘密図書が置いてある部屋の前につき、セキュリティーロックを外して扉を開け中にはいる。
カードキーを持っている一番隊と王族しか入れない場所。






レンはここで、地球についての文献を調べているのか。









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