もう弟なんてやめてやる。
4.溢れた想い
「わぁ、遊園地なんて久しぶりー♪」

「ちょっ、雫!走ると危ないから」



日曜日、快晴。
まさしく遊園地日和の今日。

前から話してた
俺たちと飯田、芹沢で遊園地に来た。


入園してすぐ走り出す雫に
俺はすぐさま追いかける。



「雫!先に行ったら後ろの2人が困るだろ」


そう、俺たちの後ろに

パンフレットと睨めっこの芹沢、
その芹沢の隣でソワソワしてる飯田。



「あ、ごめん。つい…」

「そんなんだからすぐ迷子になんだよ」

「…はい」


しゅん…と小さくなる雫に、
キツく言い過ぎたかと

次は俺がオロオロする。



「………」

「………」


その様子を後ろで凝視する


────────穂乃華と飯田。

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