姉さんの彼氏は吸血鬼 孝の苦労事件簿①

怒りと本能と使命感と恐怖

「……ちょっと行ってくる」

エリアルは、パソコンをログアウトすると、
すくっと立ち上がった。

「姉さんがどこにいるか知ってんのか!?」

俺が叫ぶように呼び止めると、
エリアルは一旦立ち止まり、

「まだ分からない。
……でも、確信はある」

「どこだよそれ!ていうか何で……」


……何で、お前が知ってるんだよ……。
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