*総PV2億突破御礼*完
ウェイター


「疲れた~」


重い足取りでダンススクールを出る。

今日のレッスンはハードすぎた。

足腰が立たなくなったかと思ったくらいに!



レッスンでの疲れを引きずりながら、またあのカフェへ向かう。

前回コーヒーを飲みに行ってから4日が経っていた。

今日もファミレスでのバイトが待っている。

体はクタクタで、もう家に帰りたいと思うけどバイトに行かないとレッスン代が払えなくなっちゃう。

両親から学費や最低限の生活費は援助してもらっているけど、芸能界に入るためのレッスン代やその他に必要なものは自分で稼いでいる。

ファミレスと深夜のコンビニのバイトを掛け持ちしているので、いつも体は疲労感でいっぱいだ。

けど、両親にこれ以上甘えるわけにはいかないからね。

元々は反対されている進路だから、自分の力でやっていかなきゃならない。



「でも、キツイよ~……家に帰って寝たい」


大学とレッスンの両立に忙しい毎日で寝る時間も少ないから本当にキツイけど、タイムリミットがあるから弱音なんて吐いていられないのだ。

吐くのは、オーディションに落ちてから。



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