メガネはずしちゃダメ!
でも、あたしの今の状態をわかっているのか、

いつものイヤな言葉を言うのではなくただあたしの頭を撫でているだけだった、

その手が暖かくてドキドキしている。

このとき、あたは自分気持ちがなんなのが気づけずにいた。

始めてのこの気持ちが、
あたしの心を優しく包んで暖かくしたのだけは覚えている。

「帰るぞ!

今日は送ってやる帰る支度してこい。」

芹沢のその言葉は、
いつもと変わらないはずなのに優しさをまとったその言葉が少しくすぐったかった。






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