彼の秘密と彼女の秘密



「ここが家だよ。って言っても嵐の持ち物ですが」

瑠璃はパッと手を離す。

「凛、ごめんね。めんどくさかったでしょ」

「瑠璃ならいつでも歓迎しますよ」

「またそうやっていろんな女の子に言ってる事えお...ここにタラシがいる」

「はぁぁ。僕は今まで自分から手を繋ぎたいと思った事はありませんし、
女の子と住むのは初めてです。誤解は解けました?
何でも聞いてください。ちゃんと答えますから」

「はいはい」

「あ、それは信じていませんね。どうしたら信じてもらえるのでしょうか」

「じゃあ...じゃあ、ちゅーして?初めては凛がいい...ダメ...?」

「瑠璃...、そんなに簡単に男に預けてはダメですよ。
男は誰でも好きでなくてもできてしまいます。でも嬉しいです。瑠璃にそう言われた事が」

「本当??嬉しい」

瑠璃は両手をほっぺにあてて恥ずかしそうにしている。

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