うつくしいもの

大きな道路のド真ん中を歩く、彼ら



私も彼らも、吐く息が白い



街灯が、こちらを振り向いた涼雅の顔を照らした


その顔が美しく妖艶過ぎて、

息を呑んでしまう




酔っている涼雅の体を支えていた健太と、
一人先に歩いていた泰治も遅れて、

こちらを振り向いた




「――誰?」


じー、と涼雅は眉間を寄せて私を見詰めて来る



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