センセイの好きなもの

マイナスイオンが発生されるから良いらしく、事務所に３つ、休憩室に１つ置いてあって、水やりは大先生がいつもやっている。


「ダメですよぉ！大先生が隠居したら俺はどうすればいいんですか?!巧先生はいつも忙しいし…今の俺には大先生しか頼れないんですから」


吉川先生は机に突っ伏してしまった。

私には弁護士の仕事がどれだけ大変なのか相続がつかないから、理解してあげられない。
だけど人を弁護するわけで、それは時に凶悪犯であろうと依頼されたらその瞬間から“仕事”になる。
良くも悪くも。


「あのね、男なんだから。泣き言は言わない。吉川くんだって志があってこの仕事に就いたわけでしょ。君が巧みたいにバリバリこなせるようになるまで、僕がちゃんと面倒見るから」


「じゃあ先生、さっそく面倒見てください」


ゲンキンなほどパッと笑顔になる吉川先生。
何だかこんな女の子いそう…。