ただ、君の隣にいたいだけ
act 2 だから繋いでいい?
すごくすごく居心地が悪い。亮輔さんに言われたあの日からこの家は私の居場所のはずなのにとても居心地が悪かった。


亮輔さんはあんなことを言った後でも何もなかったように私に接してくるけれど私はかなり怯えてる。



まさか、居場所を奪ってやるなんて言われるとは思わなかったから。だからいつ奪われるのかビクビクしてる。


だけど今、もうすでに居心地が悪いから居場所が奪われているような気もする。


明海と遊んでいても私よりもずっと亮輔さんといるほうが楽しそうに見える。公園に行っても私よりも上手に明海と遊べるのは亮輔さん。お母さんとも楽しく雑談しているのは亮輔さん。


私は引きこもっていた時期が結構あったからそうやって人と人の間に入っていくことにどうしても少し、躊躇いを感じてしまう。



でも、そんな私を上手く仲に入れてくれようとしてることもわかる。



だから、私が彼に一歩踏み出せばきっと彼は私に新しい居場所を作ってくれるのかもしれない。だけど、まだそんな素直にはなれない。
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