【完】クールな同級生と、秘密の婚約!?


そうして重い足取りで歩いていると、無人の公園を見つけた。


実家に帰る前に気持ちを整理したくて、公園に立ち寄り、園内唯一の遊具であるブランコに座る。

そして、「はぁ……」と大きなため息をついた時、スマホが鳴った。


ディスプレイには『湊』の文字。


湊から、電話……?


心臓がすごい勢いで暴れ始めた。

おそるおそる、電話に出る。


「もしもし……?」


『もっしもーし! 亜瑚ちゃん?』


「え……?」


耳に飛び込んできたのは、明らかに湊のものじゃない声。

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