呉服屋の若旦那に恋しました



――もし、大切な誰かとの縁が、赤い糸で例えられるなら、


それがもし衣都と繋がっているのなら、


俺はその糸を衣都に切られても、同じ場所でずっと待ってる。


だってもしかしたら、


衣都が、ごめんねって泣きながら結び直しに来るかもしれないから。



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