女装趣味とヘタレと同級生
変わらない思い


部室から出て部員の元に向かうと、きーちゃんと悠が仲良く離している。

きーちゃんはバスケ部のエース、悠は部員のチェック担当のマネージャー。

話をすることだって当たり前。

だけど、そんな二人を見ていると胸の奥がチクリと痛む。

痛む胸に気付かないフリをしてスポドリを配る。


「はい、きーちゃん」

「ありがとう」


二人の邪魔をしない程度に素早く渡しその場から立ち去る。

この時、悠が見ていることに気づかないで。



< 6 / 17 >

この作品をシェア

pagetop