男が生き返らずに、そのまま死亡してしまった事は予想外だった。


改めて、端末を破壊されてはいけないという事を理解出来たし、亜美も助ける事が出来た。


得る物は多かったけれど、人を殺したという後味の悪さはある。


俺の為じゃない。


亜美の為と思えば、罪悪感もそれほどあるわけじゃないけど。


「いつまでもここにいるわけにはいかないよな……亜美、俺はもう行くけど、元気でいろよ。死ぬんじゃないぞ」


早く喫茶店に向かわないと。


恵梨香さんのあの性格じゃあ、あまり長い時間は待っていてくれそうにない気がするから。


もしもここで一人になってしまえば……。



今みたいなギリギリの戦いをする事になるのだ。


それでは、ソウルがいくつあっても足りない。


「お、お兄ちゃん……私も行く」


このビルから出る為に、外の様子を伺っていた俺に、予想もしなかった言葉が飛び出した。


「えっ!?一緒にって……亜美は東軍で、俺は南軍だから敵なんだぞ?敵と一緒にいる所を見られたら、亜美がどうなるか……」


亜美の為に弓長を殺したのに、わざわざ危険な目に遭わせるような事はしたくない。

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