「ということで、神頼みってわけです」

気づけば辺りは薄暗くなっていて、この場所だけ外灯に照らされていた。

こんなに暗くなるまで話していたなんて。しかもいくら優しくても、今日会ったばかりの見知らぬ男性に。

話してみない? とは言われたものの急に申し訳ない気持ちが膨らんできて、隣に座っている彼を見てみると……。

あれ? 俯いて肩を震わせている?

え、なんで? どうして? もしかして、私の話を聞いて泣いてくれているとか?

嘘でしょ!!

世の中には、こんな気持ちの優しい男性もいるんだ。

とたんに彼のことが愛おしくなってしまい、彼の肩に手を差し伸べた。

「あの、あなたが泣くことはない……」

「ぶぶっ……」

ぶぶ? なに、今の音?

「ぶは……あはははははっ、もう無理……我慢できない」

な、なに? 泣いてたんじゃなくて笑ってたの?

今もまだヒイヒイ言いながら涙を流して笑っている彼を、ポカンと口を開けて見つめる私。

いったい何がどうして笑っているわけ? なんか私、そんな大笑いするようなこと喋ったっけ?

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和風  神主  巫女  ラブコメ  俺様  イケメン  甘甘  嫉妬  肉食系 

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