鬼部長の優しい手




ふぅ…
とりあえず、どうしようかな…これから

寝てる部長を置いて帰るのも
なんだか忍びないし、


外は真っ暗で、もう夜中の2時だし…
帰るっていう選択肢は
この時点で消えたな…。



やることがなくなった私は
部長の部屋をぶらぶらする。





勝手に動いちゃ迷惑かな…?






そう思いつつも、ふとある部屋の扉の
前で足を止める。

開けちゃダメだと思いながらも、
好奇心は止まらない。



廊下の奥を進んで、
真っ黒な扉を開ける。



うわ…広い…



ここは…書斎

かな?




真っ黒で大きな椅子、
シンプルだけど、デザイン性の高い
デスク。



そのデスクの上には電源が入ったままの
ノートパソコンと、いくつもの資料。



すごい資料の量…

会社だけじゃなく、
家でも仕事してるの?

いっつも怒ってばっかりで妥協を許さない本物の鬼!

…そう思ってたけど…
部長って本当は





ただ、仕事に対して
真面目すぎるだけなのかも…?

















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