年下オトコたちの誘惑【完】
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真哉との出会いは、わたしが28歳の時。真哉は課長として、わたしが勤める会社に異動してきた。

ちょうど忙しい時期で、なかなか真哉の歓迎会ができなかったことを、今でも覚えている。

やっと忙しい時期を乗り越えて、一ヶ月が経とうとしてた頃。

真哉の歓迎会が決まった。うちの会社は、そこまで大きくない。

だから、全員が集まっても20人程度。場所は、いつも新年会や忘年会にお世話になる居酒屋だった。

『カンパーイ‼︎』

そう言って、みんなでビールジョッキを合わせる。

当時真哉は40歳。この年にして、独身。でも地位は課長で、顔だって悪くない。

もちろんジョシたちは、みんな食いついた。

「三浦さん、飲んでる?」
「か、ちょう…‼︎あ、わたしやります‼︎」

真哉が、わたしのグラスにビールをつごうとしたのを、慌てて止めた。

「いいから、いいから。飲み会の席では、上司とか部下とか関係ないよ?」
「す、すみません…」

ホントに最初は、ぎこちない会話からスタートだった。

仕事中は、業務的なことしか話さなかったし。

「三浦さん、いくつなの?」
「28です」
「うっそ、もしかして同じ干支じゃない…?」

真哉の顔が、軽く引きつった。
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