死神と吸血鬼を好むようになった人間の過程
蚊人薄命
いつの間にか、少し歩くだけで汗が滲む季節となっていた。


高校は最寄り駅から徒歩で二十分程度かかったため、教室に辿り着く頃には汗だくとなってしまう。


教材が多く詰まった鞄を提げて、汗まみれになっての通学は、まさに地獄のようであった。
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