嵐は突然やってきた。

 一条さんと佐久間さんは、ロシア大使館のパーティーに出席していて不在だ。

 ちょっと時間が空いて何となくPCで社内報のページを見ていると、突然辞令の通知が目に飛び込んできた。

「社長付き第2秘書・・・藤宮杏樹?」

 社長にはアンドロイドみたいな、完全無欠の東山誠司という男性の秘書がいる。

 今さらなんで第2秘書が必要になったんだろう?

 しかも、聞き覚えのない名前だ。

 私の時といい、本当に上の都合で人事って決まるのね。

 訳わからない。

「一条部長いる?」 

 不意に女性の声がした。

 声の方へ視線を向けると、赤いスーツを着たすごく綺麗な女性が立っていた。

 見たところ社員証もつけていない。

 かといってここまで1人で来てしまうということは、来客でもないはずだ。

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