私が源士と出会ったのは24歳の時。

当時住んでいた町のクリーニング店でだった。
社会人二年目だった私は、スーツを取りに行ったのだけど、
そこで、やたらと店員に謝られている男の人がいた。

受け取りを待っていると、否応なしに話が聞こえてくる。


どうも、お店の手違いでスーツの一部に穴が空いてしまったらしい。

うわー、結構おっちょこちょいな店だなぁ。
私、こんなところにスーツ預けて大丈夫だったのかな。

なんて、見ているけれど、当の被害者の彼はまったく怒っていない。


「本当に大丈夫ですから」


彼は頭を下げるおばさん店員に繰り返して言う。

いやいや、大丈夫じゃないだろ、穴空けられちゃったら。

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