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ほろ苦さはあるけれど、癒される優しいお話
大切な人との関わりで深い傷を負った大人達の物語です。

いわゆるアラサーアラフォーと呼ばれる世代の主人公達ですが、大人であろうと大切な人との絆や喪失で深く傷つく。そして、様々な経験をした大人だからこそ、余計に臆病になってしまう。

2人が傷つく理由が現実的でリアルで。特に香織が陥ってしまったのが“寂しさ”からくるものというのが、胸に詰まってしまいます。


2人が出会うまでと前半は傷つくまでの詳細な描写がなされるため、ちょっと長く感じるかもしれませんが。後半~終盤に至るまでの過程の一つとして、重要な意味を持ちます。ぜひ、終わりまで読んでいただけたら。

後半の疑似家族から本当の家族となるまで、勘違いによるすれ違いにハラハラしますが。次第にほぐれていき、心を通わせてゆく温かな空気に癒されます。大人のほろ苦さと優しさを併せ持つ良作です。
くまく
14/08/01 06:16

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