漫画みたいな恋がしたい
「行ってきまーす」

玄関のドアを開けた

「おはよ」

そこには学ランを着た中学生の男の子が立っていた

「てか、なんでるの?」

朝からすっごく不機嫌になった

「なんでって一緒に学校に行こうと思って」

笑顔で声をかけてきた

向かいの、高級な家に住んでいる同じ歳の男の子

桜友喜(さくらともき)

友喜の家族はお父さんは医者でお母さんは看護師とエリート家族

忙しい友喜の両親に変わって、母親が私と一緒に友喜の面倒もみていた

小さい頃から一緒に育ったいわゆる幼なじみだ

幼なじみって、少女漫画は最高の胸キュンストーリーなんだけど、現実そんなにあまくない

小さい頃は、毎回洋服を真っ黒にするまで仲良く公園を二人で走り回っていた。

中学生なり友喜は小さい頃からやっ ているサッカー部に入った

1年の初めまでは仲もよかった。時間が合う時はどちらかの部屋で二人で宿題、終わったら私の家でご飯。そして友喜の部屋で遅くまでゲームしたりとそれなりに充実していた。

学校でも教科書の貸し借りしたり
それは友喜ばかりだけど、友喜の部活が休みの日は一緒に帰ったりと本当に何でも話せる親友みたいだと思っていた。
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