氷がとけるように。
9
「工藤君とは仲良くしてるの?」


「うん、してるよ」


夕御飯を食べながらお母さんが話し掛けてきた。


工藤と付き合って7ヶ月が過ぎた。
たまに家で御飯食べたり工藤の実家にも何回か行った。


「ならいいけど。七海も今年で31歳なんだから結婚の事も考えなさいよ」


「うん、わかってる」


いつかは私だってしたいって思ってる。
自然の流れで出来たらいいなと自分は思っても周りに急かされる。


「明日も工藤君の所、行くんでしょ。スイカ貰ったのあるから持って行きなさい」


「うん、ありがと」


…結婚。


この歳で考えないわけない。


好きで付き合ってるけど…。


結婚はタイミングと縁だからな~。
今までの経験上。


それに私だけがしたいって思っても相手が居ることだから。


どうしょうもない。














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