真冬の倉庫に閉じ込められたことがきっかけでひどい風邪を引き、仕事を1週間近く休まなきゃならなかった。


2日ほどなかなか熱が下がらなくて、意識が朦朧としてた中。桂木さんがわざわざ往診を頼んでくれたらしく、お医者様に診て貰えて急性の気管支炎と診断された。
(インフルエンザ検査では反応なし)

いくつかの注射と投薬をされたお陰か、3日目には熱が下がって身体を起こせるようになって。夕方にはお粥を少しだけ食べられた。


「お粥って簡単なのか難しいのかわかんないです~」


パックご飯を温めず水から鍋にぶちこんだ藤沢さんは、かなりの強者だった。


塩を入れて味が薄いとめんつゆを入れ、それから卵を溶いてたけど殻が浮いてたのはご愛敬。梅干しが種ごと入れられてたのもすごい。


“生まれて初めて”お粥を作るために頑張ってくれた彼女に感謝しつつ、なかなかの味になったお粥らしき何かを口に入れながら、なぜか涙がこぼれた。

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