意気地なしの初恋
生まれて初めての告白
私が初恋してから一ヶ月がたった。
あれからというもの、何も進歩はなく紗羅と帰れる日は帰って、恋話を聞くだけだった。
“渡部君は、私の事をどう思っているんだろう?”
“眼中にもないよね単なるクラスメートだよね”
恋心があっても、こんな事しか考えれなくなっていた。
紗羅にこのことを話したら、
『もぉ、意気地なしだなぁ。そんなに好きならさ~、告っちゃえばいいのにー』
こんなことを言われた。
そう、私は意気地なしだから、告るなんて絶対無理なこと。
好きだとしても、私は絶対に待つ側にいる。
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