Innocent Smile~ずっと一緒に~

「親父、…頼むから、俺の好きなようにさせてよ。」

「お前の好きなこととは、いったい何なんだ?
フリーターで転々とアルバイトすることか?」

「…………」

「それに好きなようになら、やらせてやっただろう?
この4年、お前が散々遊びほうけていても、何も言わなかった。
学生だからと、目を瞑っていたからだ。

だが、社会人になってまでは許さん。
フリーターでチャラチャラなんぞ、絶対に許さんからな!」

「親父……」

「いいから、うちの会社に入るんだ!」


確かに、俺は大学に入ってからというもの、遊んでた。

学生の本分は学業だというのに、
俺だけは、本分は遊びなんじゃないかと思うほど、とにかく遊びに遊んだ。


ひとり暮らししたのもあって、
先輩、後輩、同い年と遊び仲間はたくさんいて、いつも誰かといい加減につるんでいた。



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