Innocent Smile~ずっと一緒に~

「うわー! 今の、キラースマイルですね!」


彼が途端に嬉しそうな声を上げる。
薄っすらと、頬まで染めて。


「そんな顔されたら、どんな男もイチコロですよ!
佐那子さんに敵う女なんていないでしょー?」


何となく…いちいち、カンに障るな。

別に男を堕とそうとしてるわけじゃないっつーの!

ただの、作り笑いにすぎないのに。


「最初に言っとくけど。
ここはオフィスなんだから、仕事中にそういうこと言わないでね。」

「まだ、就業時間2分前ですよ。」


イライライライライライライラ………

こんなに私を朝っぱらからイラつかせてくれちゃって。

一体、どうしてくれるのよ、今日一日!!


私は持っていた紙コップのコーヒーを
グイっと飲み干すと、その場でクシャっと握り潰した。


さて、どうやって料理してやろうかしら。

煮ようが焼こうが、上に文句なんて言わせないんだから!!


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