Innocent Smile~ずっと一緒に~

「いいけど……二人で?」

「あ、違います。
恭哉くんの歓迎会をやろうって、優子と言ってて。」

「歓迎会って……新入社員のは、もうやったでしょ?」

「はい。だからあの、もう一回個人的に、です。
恭哉くんが、販売促進部に来た歓迎会です!」


『歓迎会』と名のついた、ただの飲み会か。


「恭哉くんに言ったら、
佐那子さんも誘ってくれって言われちゃって。」

「なんで、私?
会社終わってからも、先輩と飲んだって、堅苦しくて楽しくなんてないでしょう?」

「そんなことないですよ!
私たちも、佐那子さんなら大歓迎ですっ!」


そんなこと言われたら、嬉しくなる。

後輩に慕われるのって、やっぱり嬉しい。


「それに私、恭哉くんのこと気になってて…。
こういうのって、お近づきのチャンスですもんね!」

「えっ! 遥ちゃん、それ本気?」

「はい。大マジです!」


乙女チックに、頬を少し赤く染める遥ちゃん。

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