お見合い結婚


【ピピッ・・・ピピッ・・・】


目覚ましのベルが鳴り響く。


もう朝か・・・目を開け
その光景に驚いた。


あたし・・・遼平の腕の中にいる・・・


「やっと起きたか!!!
誰と間違ってるのか知らねーけどさ
くっ付いてきて オレが蹴ると
『も~いいじゃん腕枕してよ』って
お蔭で筋肉痛だよ
今晩から マッサージしろよな」


「あたし・・・そんなこと言わないよ
話作らないでよね」


「それならどうしてオレに腕枕されてんの?」


「それは・・・遼平がしたんでしょ」


「チッ!」


「でも ぐっすり寝れた気がする
ありがとね」


「はいはいどういたしまして
お返し期待してますよ 由香さん」


そういうとあたしの部屋から出ていった。


暖かかったな・・・遼平


新藤先生のことがあったからなのか
遼平の優しさに気持ちが 
傾いていったのだった。





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