「とりあえず、あがろうか?」

しゃがれた声に言われて、
「はい」

あたしは首を縦に振ってうなずいた。

「この店…と言うよりも、家と言った方が正しいかもな。

ここ、2階建てなんだ。

1階は店と我が家を兼ねていて、2階が本格的な我が家になる。

この辺は商売系の店が多いから、どこの家もこう言う造りになってるんだ。

ここが我が家の入り口ね」

しゃがれた声に手招きされて、あたしはレジの中へ入った。

彼らと一緒に靴を脱ぐと、薄紫色ののれんを通った。

「…あの、お店は大丈夫なんですか?」

あたしは鬼に聞いた。

「えっ?

あー、大丈夫。

用があったら向こうから呼んでくれるから」

鬼はあたしの質問に答えた。

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