Candy House
「何で?

何で、さくらさんのところで働くことになったの?」

上野さんは安部さんに問いつめた。

「えーっ…まあ、何となく?

ノゾミちゃんもいることだし、掛け持ちで働いてもいいかななんて。

だって、くしゃみすればすぐ飛んで行きそうな雑貨屋をヤロー2人で営業しているんだぜ?

さくらさんの方も少ないけど、給料出すって言ってるし」

安部さんはクスクスと笑いながらみそ汁をすすった。

「何時から何時まで?

って言うか、いつから?」

上野さんの質問に、
「今夜から」

安部さんが答えた。
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