PM3:30

[ファミレス・かいんどりぃ]




「もー!本当にムカつくんだって!
『人の話し聞いてる!?』『何で返事しないの!?』って、言ってやりたくなる!
あのオバちゃん、いい歳して、なんであんな失礼な態度なんだろっ!」


私は握り締めたグラスのオレンジジュースを一気に飲み干し、わざとキツめの音を立てて、テーブルに置いてみる。

店内の大人しめのBGMじゃ誤魔化しきれない程の大きなグラスの音に、ボックス席の他のお客さんも、わざわざ顔を出し、こちらを見る。



「あー、ナツキの言ってることわかるー!
時々、お金や物を投げる客居ない?
『あんたお金をなんだと思ってんの!?』って、言ってやりたくなるもん」


「そうでしょー!マオも解ってくれるー!?」




学校帰りのファミレス【かいんどりぃ】で、コンビニバイトの愚痴を言うのが、私の日課になっていた。

もちろん毎回こんなうるさいわけではない。

禁煙席の、更にずっと奥。
窓際のこのボックス席が私達のいつもの居場所。

騒がしい学校帰りの高校生もチラホラ見えるが、私達は静かな方だと思う。


ただ……バイトの愚痴になると、ついつい興奮してしまうのは私のいけないところだ。





___私、早坂 南月(ハヤサカ ナツキ)

17才。


コンビニ店員・2年目。


コンビニの場所がオフィス立地だからか、客数はとにかく多く、質が悪く、コンビニ店員をバカにする、態度の悪い客が多すぎて日々イライラしてる。



この作品のキーワード
泣ける  切ない  病気  ピアノ  バイト  友達  初恋  純愛  復讐   

感想ノートに書き込むためには会員登録及びログインが必要です。