『自分だけが不幸だと思うな』



私は、ダイのあの時の言葉を思い出していた。


ダイにはわからないよ、私の気持ちなんて……。


両親が居て、何不自由なく生活して、自分の夢へ向かう道を作ってくれる環境があって、恵まれた家庭に育ったダイには__……。

















「ダイが休み?」

「うん、風邪だって……」


次の日学校に行くと、ちょっと落ち込んだ桜がそう言った。



「昨日、ナッちゃんがバイトに行った後、かいんどりぃに行かれないってダイくんからメールがあってね。
そしたら今朝、風邪で休むって……」


「……」



昨日、雨に濡れたから……?





「ダイって風邪ひきやすいんだって言ってたよね。だからビタミン剤は欠かさないって前に話してたし」


ズズッとパックジュースを飲みながら、マオが言った。



そういえば確かに、ダイはよくビタミン剤飲んでたもんなぁ。

健康オタクなんだって、自分で言ってたし……。


でもやっぱり、昨日の雨が原因なのかな……。



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