夏休みが目前に迫った7月半ばだというのに、ジメジメした蒸し暑さと、降り続く雨。

梅雨明けは、まだ。



今日もまた、いつものかいんどりぃ。

今日はまだ、私とマオ、ダイの3人しか集まっていない。






「もー、梅雨明けっていつなわけー?
このままじゃ月末の花火大会中止になっちゃうよー」



頬杖をつき、ため息まじりにマオが言った。

さっきから外の雨を見ながら、口を付けようとしないアイスティーの氷を、カチャカチャとストローで混ぜている。

別に苛立っている訳ではないんだろう。



この街の花火大会は、県内でも指折りの大きなものだ。
海の手と言われる街だけに、船から花火を観覧できたり、出店の数やフリーマッケットなど催し物も多く、とても賑わう祭りの一つ。


去年もみんなと行ったっけ。


この5人で行くのは初めてで、なんだかみんな緊張してたっけ。
それが花火が始まってしまえば、まるで学校に居る時みたいに大騒ぎで。
周りの人の冷めた目も、なんだか新鮮で面白かった。

その時の写真を懐かしそうにマオが見ている。




「大丈夫だってー、こんな天気も毎年だけど、花火大会の日は必ず晴れるってジンクスあるから」


「本当にー?」


「本当、本当!
日頃の行いが相当良い人が、花火大会の実行委員とかやってんじゃね?」


笑いながらダイは、パラパラと薄めの冊子をめくる。



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