【完】私なりの愛のカタチ。
6*。動き出す時間




あの日から、
私は、圭ちゃんの入院する病院には行かなくなった。



圭ちゃんが一週間前に退院した話だけは、
ガク先輩が、勝手に話してくれてた。


そして、圭ちゃんに顔を合わせることなく、
夏休みに入ってしまい、
今日はまつりと由奈ちゃんの
バレーの試合を見に来ている。




「頑張るからね!愛、応援しててよ!」


「頼んだよ~?愛ちゃん!」


「応援してます!頑張れ!」




私は二人とハイタッチして、
観客席に戻った。



しばらくすると開会式が行われて、
試合が始まった。



バレーのことは、
お姉ちゃんのおかげで何となく、
わかっていたから、
とても楽しかった。






< 78 / 256 >

この作品をシェア

pagetop