初恋はカフェ・ラテ色

娘さんをください

翌日、朝食の席で久しぶりにお父さんと順平さん、お母さんが揃った。

私は洋輔さんのことを伝えなければと、寝不足の眠い目をこすりながらいつも通りに起きたのだ。

「お父さん、今夜洋輔さんが挨拶したいって」
「なんだとぉ？　今夜来るっていうのか？　わかった！　しっかり心春とは別れるようにいおうじゃねえか」
「お父さんっ！」

私は絶句してお父さんを見た。

別れさせるつもりで会うなんてひどい。

「お母さん、なんか言ってよ」
「あなた、話はちゃんと聞いてあげてくださいね」

お母さんもさすがに可愛そうだと思ったのだろう。お父さんをやんわりとたしなめる。

「けっ！」

お父さんは吐き捨てるようと、乱暴にお味噌汁をご飯にかけてかきこむ。

はぁ……前途多難……洋輔さん、どうしよう……。


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