後輩に惚れた先輩~ドS後輩に惚れた弱み~

...だめだ。
緊張して吐きそう..


こんなに緊張するって先輩と話すとき以外にない..



司会「では、続いて図書委員です」


「は、はい」


.
.
.



「わたし達図書員では、図書館でおすすめの本や..」



.
.
.



「これで図書委員の活動内容の説明を終わります」


司会「ありがとうございました。続いては_」



.
.
.



あーっ!やっと終わった!!

やっと30分の説明会を終えて、次は部活動紹介。
部活に入ってないユミコは教室で待機。


あたしは一応サッカー部所属だから一緒に入場。



あ!先頭にハル先輩!
め、目が合った!!//


ん?

なにか言って..


H「お・つ・か・れ」


「っ!!//」



せ、先輩!!//
い、今口パクで「おつかれ」って!!//



やばい!これって、脈アリって考えてありですか!?//


もういっかい先輩を見ると、仲間の先輩たちとわちゃわちゃしてた。
そういう無邪気なとこも好きです...


司会「続いてはサッカー部の皆さんです」


「「「「はい!!!」」」」


H「こんにちわ。新入生の皆さん。僕はサッカー部のキャプテン。
中村ハルです」


「ねぇ、あの人格好いいね!」
「サッカー部のマネージャーなろうかなぁw」


ちょっとお待ちなさい、君たち。
先輩目当てにマネージャーなんて!!←


ダメダメ。
絶対だーめ!!


H「これで終わります^^」


「うっ..//」


なんだあのキラースマイルはぁあああ!!
女子に入ってくれとでも言ってるようじゃないか!!!



...はぁ。終わった...これで、女子生徒がバッと入っても知らない..
あたしの入る隙がないわ..



H「佐野!」


「あ、ハル先輩...」


H「あのさ、もう1人入部者決まったぞ!」


「え?!ほ、ホントですか?」


もしかして..女子..?
でもハル先輩がすっごい笑顔ってことは...有り得る..?


H「俺の弟!」


「え?」


H「俺の弟なんだけど..」


先輩に弟なんていたんですか..?
お兄ちゃんがハルだから弟がナツとか..?

いや、フユか?アキ?


H「中村ジュンって言うんだけど...」


「じゅ、ジュン?」



あ、ちょっと...うん。
なんかびっくりした。
普通でびっくりした。



H「おう!あ、今日から入るから世話頼んでいい?雑用とかでもいいんだけどさ
..」


「は、はい!」


なんか、頼られてるって...感じ...
なんかいいなぁ...弟君ありがと!



中村..ジュン君だっけ..
先輩に似て格好いいのかな...


まぁ"興味ない"ですけど!!


H「じゃあよろしくな」


「はい!」



心の中で先輩に手を振ってあたしも教室に戻ろうとしたとき。


((ドンッ


「うあっ!」


?「あ、ごめん。大丈夫?」


「...大丈夫...」


?「じゃあ!」


「あ、え...ちょっと..!」



ちょ、ちょっと!
あんな子見たことないぞ!


1年!?
どこ見て走ってんのよ!!!←


「いったぁ...腰打った..絶対腰打った..」


あの1年次あったら...睨んでやるからな..
これだからガキんちょは嫌いなんだ!

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