届けよ届どけ、この想い。
友達じゃないと
アイツ、生意気にリア充になりやがった。


___________________

お相手は

隣のクラスのかわいい女の子。
目がクリクリで、髪がさらさらで、誰にでも優しくて、女の子らしくて。

アイツにはもったいないくらいだよ。




「凛ー!お前美術の教科書持ってるだろ?」


噂をすればってやつだ。
コイツは((アイツ))こと、小川仁隆(ひろたか)。
名前の通り、ちっちゃいやつです。

「えー。持ってるけどー?」

わたしが言い返す。

「貸してくんなーい?」

予想どうりの言葉を発する。

そしてしぶしぶ私はロッカーから教科書を取り出す。

「助かったー!サンキュー!」


こんなやりとりが幸せだった―――……。


なんてことは誰にも言えない。








―――だってアイツには"彼女"がいるから。




私は"友達じゃないと"ダメなんだ。



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