クールな彼と放課後の恋
そんなことがあったため、私は毎日稲瀬の分もお弁当を作って渡していた。


それに、たまに稲瀬と修君がうちに来て、夕飯を食べてから帰ることもある。



これって友達…?

男友達って、こんな感じなのかな。


でも…

私は…稲瀬のこと、ちゃんと男としてみてるけどなぁ。

ただの友達では…ない。



ホースで花壇に水をやる稲瀬の横顔を、ちらちらと眺める。


ひたいから頬に汗が流れている…

それを手で拭う稲瀬が、なんだかとても色っぽかった。






「ちょっと飲み物買ってくるから、これしまっといて」

「わかった」


稲瀬からホースを受け取り、物置にしまう私。




暑い…

5月って、こんなに暑かったっけ?


そうだ!


私はカバンをあさり、最近買って忘れていたものを出した。





ブォオオオオーン



涼しい~




「いいもん持ってんな、貸せ」

「あっ…」


戻ってきた稲瀬が、私の手に持っていたものを奪う。




「それ私のっ」

「代わりに、はい」

「・・・・」


稲瀬は買ってきたばかりの冷えた缶ジュースを、私に持たせる。

稲瀬が私から奪ったものは、小型の手持ち扇風機。


100均で買ったものだが、結構使える♪





「返してよ!それ100均に売ってるから、自分で買えばいいでしょ!」

「これ100均で売ってんの?」


扇風機で涼みながら、稲瀬は目を丸くする。



< 73 / 246 >

この作品をシェア

pagetop