私の彼氏は親友とデキていました

息苦しい世界


side玲央

「今日からお母さん入院することになっちゃった」




そう告げられたのは俺がまだ6年の時だった。


もうすぐで、待ち遠しかった冬休みが来る時だった。

辺り一面、銀世界で心が踊っていた時だった。


母さんは、俺の頭を撫でながら、猫みたいに目を細めて笑って言った。



いつものように学校から帰ってきて
飯を食おうと箸を持ったのに。


その箸を危うく落としてしまいそうになった。




いつも明るくて元気だった母さんの急な入院。


少しドシで、よく怪我をして。

その度に病院に行く。


なんてことはよくあったけど、入院なんて初めてで。


ただ、驚いた。



でも対した事じゃないと言っていたし、大きな病気とかでもない。
そう言っていたから




すぐに退院する。







『母さんはまた笑って戻ってくる』

そう信じて疑わなかった。


< 410 / 485 >

この作品をシェア

pagetop