・約束・2
「春夏がいつ泊まってもいいように買っておいたんだ」

並んだ洋服は、ほぼ私好みの服ばかり・・・

「雅・・・」


「仕事で会ってた時に着てた服のイメージと同じような
カンジのを選んだつもりだけど・・・」


「・・・雅也。私の仕事着覚えてたの?」


「・・・まあね。春夏は仕事ん時と、普段と、着る服が全然違うからね」


「そうかな・・・」


「仕事ん時は、キャリアウーマンです!って服装が多かったし」


・・・よく見てるなぁ・・・
バカにされたくなくて‘デキる女風’を気取って、
装ってたのバレてたんだ・・・


「あ・・・りがと・・・」


「ん・・・じゃ、早く着替えな」


部屋を出る雅也の服の裾を掴んだ。

「まって・・・」


「春夏?」


「待って・・・昨日は、ごめんなさい。
私、感情的に言い過ぎた・・・」



私のために色々してくれる雅也のコト、
ちゃんと見ることが出来なくて、下を向いたまま謝った。

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