いつまでも
3 青空
どうしてこういうことになってしまったんだろう。

私は今日何度目かのため息を漏らす。


「緊張しててもご飯普通に食べられてたし、大丈夫だよ、たぶん! りっちゃん何気に可愛いし!」


その言葉、励ましだと捉えていいのだろうか。

失礼すれすれな愛理の発言にもつっこむ気になれず、私は1人頭を抱えた。

指の間に短い毛先が入り込む。


時計を見ると、12時48分。
そろそろ約束の場所へ向かわなければならない時間だ。


愛理に引っ張られ、重い腰を上げた。

隣にいる愛理はものすごくわくわくした顔をしている。


「あんた、楽しんでるでしょ」


「あったりまえじゃん!」


子供のようにはしゃぐ彼女を見て、私は再びため息をついた。
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