流星×零姫―黒龍の寵愛姫―
「それに、近づこうとしても
翔は私を避けるじゃないの。」
翔は、私に近づこうとしていない。
そんな相手に近づいても、避けられるだけじゃないの。
近づこうとしても、意味がないのよ。
「お前が、嫌いだからな。」
「・・・そう、私は嫌われてるのね。」
やっぱり、私はどこに行っても嫌われるよう。
嫌われても仕方がない。
もともと嫌われ者だし、嫌われることはなれている。
でも、決めたの、ここに関わった以上ここの人と仲良くしたい。
―――翔とも、仲良くしたいの。