~真実を知った時~



―――12月17日


今日はジュエリー企画が終了し、催事場が一新される日だ。いよいよクリスマスフェアーの最終企画。あの宮森一成の手掛けるスイーツが登場する。


けど、彼が来店するのはクリスマスケーキの引き渡し日になってる24日と25日だけ。それまでは彼の店のスタッフが対応することになっていた。


なんでも販売する全てのケーキは前日の深夜に東京で仕上げ、宮森さんがOKを出した商品だけをチャーターした保冷車で毎日ここに運んでくるらしい。


森宮一成というブランドのイメージを壊さぬよう徹底した対応だ。さすがプロだなと感心させられる。


でも催事場の入れ替えは、カシミヤ企画、ジュエリー企画に続き3回目だけど、この慌ただしさにはまだ当分慣れそうにない。


今回は出店ブースで調理をするから今までより多くの業者が入り一気に作業が始まる。デパートの中とは思えない光景。さながらどこかの建築現場の様だ。


すると、慌ただしく行きかう人の中に奥村君の姿を見つけた。相変わらずテキパキと動き、図面片手に指示を出している。


それを遠目に眺めているのが本部長。何かにつけ奥村君を目の敵にしてる。きっと今も奥村君が何かしでかさないかと監視してるんだろう。


なんかヤな感じ……


そして私はと言うと、あの喫煙室での一件以来、仕事以外で彼とほとんど口を利いていなかった。未久とも音信不通のまま。お互いなんとなく避けている状態だった。



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